血液を大切にする会
 
 
 
 


 設立


   はじめに

  わが国において輸血用の血液は、第二次世界大戦後売血によって供給されていました。ライシャワー事件が発端となって、輸血による血液感染症が問題となり、日本赤十字社(以下日赤という)が中心となって献血によって供給されるようになり、他国に比べて良好な状況が作られてきました。近年、高齢化が進むにつれ高齢者に対する輸血の需要が増え、少子化により元気な若者による献血の供給が減り、良質な血液資源の確保は難しくなってきています。
 その上、地球温暖化がクローズアップされていますように、地球環境の悪化が進んでいます。このことは、全世界に病人が増加し、輸血の需要が増え、良質の血液が減少し、献血が減ってくるものと懸念されます。2006年には日赤への献血がはじめて年間500万件を割りました。また同年より日本の人口が減少に転じたこともあって、ますます献血が減少するのではないかと心配されております。

 現在の輸血用の血液および輸血製剤は全て献血によって賄われるべきでありますが、現状ではかなり改善されたとは言っても、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤は、それぞれ46%、11%を輸入に頼っています(2005年)。いまだに売血を使っている国もあり、輸入血液製剤を使ったことで血液感染症を起こす事件が、時折新聞紙上を賑わしています。また、献血された血液は、21日間しか利用できず、全ての輸血を100%献血で補うためには、まだまだ献血量が足りない現状なのです。
 そこで我々は、良質な血液資源を恒久的に確保し、血液を不必要に流さない、ひいては人の命を大切にし、地球環境を大切にするための運動として、2007年1月医療関係者と有識者が中心となって、有限責任中間法人『血液を大切にする会』(以下本会という)を発足させました。
我々は国民と一緒になって、日赤の「献血運動」を側面より支援し、国民個々の血液をきれいに保ち、病気をしない健康な体を作り、怪我や暴力行為・交通事故などによる貴重な血液を無駄にせず、命を大切にし、地球環境を大切にしようという全国的な運動を展開したいと思っています。
 また医療関係者には、血液の消費を極少化するレーザー医学などの医療技術の向上の支援や人工血液の早期実用化に対する支援事業を展開させたいと思っています。人工血液では、人工赤血球や人工血小板を作る研究が進んでいます。血液型を決めるDNAが含まれている赤血球の膜を除去して人口膜に変える人工赤血球が近い将来実用化されると、パウダー状となった赤血球は何時でも何処でも容易に利用できるようになります。

 一人でも多くの人が我々の運動に賛同され、会員になり、ボランティア活動に参加されて、日本発のこの運動が世界平和に繋がる運動として広がることを切に願っております。
 
 
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